『天国に一番近い島』完売のお知らせと電子書籍の取り扱いについて

 表題の通りですが、ありがたいことに、『天国に一番近い島』が完売しました。
 もともと20部刷って余部も含めて24冊ありましたが、全部売り切れました。

 なおうちの書籍に関しては再版はありません
 20部さばくのもやっとなので、再版しても在庫になるだけです。
 もともと、わたしの同人誌はサイトに来てくださっている方を対象としているので、たくさん刷って売るという考えは持っていません。BOOTHを借りてはいますが、ほんとうはBOOTHなど通さずに全部自サイトで完結したいくらいです。現物のやりとりには住所や氏名のやりとりが必要になるため、やむを得ず匿名で通販できるBOOTHを利用しているというしだいです。

 で、完売した書籍についてですが、再版しないので、サイトでのみ電子書籍を販売する形をとります。これにともなって、紙の本を購入いただいた方には、例のあとがきページにPDFとEPUB版へのリンクを追加してありますので、どうぞご利用ください。今後も、紙の本を利用していただいた方にはEPUBとPDFをおまけでおつけしようと思います。

 電子版の販売は自サイトのみで行い、BOOTHには置きません。なんでかというと、世の中二次創作の電子書籍販売に否定的な方がどうもまだ多いようだからです。理由はまったくわかりません。たぶん、二次創作でもうけるのはよくないとか思っているのでしょうが、著作権保持者の利益を侵害しそうな点では小説などよりグッズのほうが圧倒的にあやしいのですが、こっちのほうは黙認されているんですよね。不思議な現象です、ほんとうに。

 ちなみに電子書籍を売って儲かるかというと、まったく儲かりません。これも数の理論で、わたしのように小数部でやっている限り、なにをしても儲けなどにはほど遠い状態にならざるを得ません。運がよければその月のサーバー代とドメイン料金をひねり出せるかなくらい。電子書籍販売にも地味にいろんなコストがかかってまして、それを取り返せるかどうかは結局のところ販売数によります。でもわたしは数で勝負していないし、貨幣や資本主義の土台でも勝負していないので、赤字になろうが黒字になろうがそんなことはどうでもいいことです。商売のうまい人はやり方をいくらでも考えられるでしょうが、わたしが賭けたいのは売り上げではなくわたしの誠意と良心です。この点はこの世がどうなろうと譲りません。100億くれるといったって、作品におけるわたしの良心と誠意とを売ろうとは思いません。

 なんだかいろいろ書きましたが、いつものごとくストライプを利用して、Libri Animaeのページで電子版販売しています。本を買ってない方で気になる方は、どうぞよろしくお願いします。