RESを更新しました|その他のお知らせや雑記

 タイトルのとおり、RESを更新しましたのでメッセージくださった方はご確認ください。

 以下その他のお知らせというか雑談というかですが、『天国に一番近い島』をご購入いただいた方には、事故や遅延がなければもう手元に本が届いているかと思います。今回背幅が2.5センチくらいあり、カバーの背表紙をもう少し広くとっておけばよかったなと思いました。

 とはいえこのレベルの長さのものをまた書くかと云えば、しばらく書かないような気もするけどちょっとわからないですね。本棚に1000ページを超える文庫があるのですが、こいつに比べたらまだまだで、なんかまだかわいいほうなような気がしないでもないです。
 今回文庫を作ってみて、やっぱり文庫いいなと思うので、このニブルヘイムなかったらシリーズは文庫で行こうかなと思いました。次回はなにごともなければウータイの話なのですが、これはさすがにいくら長くても今回の半分くらいだと思いたい。中身はまだなにもわかりませんが、わたしが中国のなにがしかを体得して(?)かつインドや日本まで包括してその関係を整理してから書くことになると思うので、完成は何年も先でしょう。ひょっとすると10年単位ということがあり得る。まあ気長にお待ちください。

 ところで、今回の小説を書いていて気がついた課題というかなんというかなんですが、作中にエヴェリンという女性が登場するんですが、彼女のことを最初黒人として書きはじめたのです。ジェレミー君の通ってる学校でバスケットボールをやってる子どもたちがいますが、あれも黒人と白人との混合チームみたいな感じで考えていた。
 だけど、ふと思ったんですよね。FF7世界における黒人の地位とは? 作中に黒人ってバレット以外あまり登場しなかった記憶があるんだけど、あの世界の人種構成比とかその歴史とかいったいどうなっているんだろう。あの世界に奴隷貿易のようなものはあったか。奴隷貿易があったかどうか考えるにはあの世界に中世とルネサンスと近世があったかみたいなことから考えはじめなければならず、中央集権と植民地政策と重商主義との複雑な絡み合いがあったかどうか考える必要があり、こんなこと考えるとやっぱりあの世界の資本主義化はいつからはじまったかみたいなこと考えはじめて結局イタリアのルネサンスあたりに戻ってきそうだが、そもそもそんなことまるですっ飛ばしてどの人種も関係なく仲良くやっているみたいな、そういう世界を想定したほうがいいのか。

 だけど、そういう世界にするとリアリティがあまり感じられなくなりそうな気がしないでもない。いまなんとなく頭の中にスタートレックが浮かんでるんだけど、あれも人種差別のない、かついろんな人外生命体みたいなのも登場する世界なわけで、参考にしたらいいだろうかとか考えたんだけど、人間なる存在を考えたときに、かつそのエゴについて考えたときに(FF7にこの問題は外せない)、あらゆる見た目の差を超えて全人類が兄弟みたいなのはユートピアに過ぎるような気がしないでもない。そういうのを前提として設定するのはいいけど、どこかでわたしがその性善説的世界に耐えられなくなりそうな気がする。
 というわけで、FF7世界における人種問題を考える必要が出てきました。奇しくも次の舞台はウータイで、それに向けてこの問題を考えていかねばならないことになった。こんな調子で、まだまだいろんなものを知らねばならないのだろう。そうしているうちに、予定の3分の1も終わらないあたりで人生が終わりそうな気がする。

 最近ポケモンスリープをはじめた影響でポケモンの勉強をはじめたんですよね。で、他者との共生というとんでもないテーマがわたしに降ってきたのですが、これ書きはじめると長すぎるのでやめるが、そういうことを自分の人生とかFF7を通じて考える地点に来ているのかなと漠然と思ったりした。

 なんだか長くなりそうなのでこの辺でやめます。本を注文してくださった方には、楽しんでいただければと思います。