次回の本のお知らせ(とツイッター表示されなくなった件について)

 2冊目の本の仕様がだいたい決まりましたのでお知らせします。

『天国に一番近い島』
A6版(文庫サイズ)カバーつき / 684ページ / ¥3800
2023年8月6日発行予定

 今回もBOOTHで販売しますが、サンプルやBOOTH販売ページへのリンクは後日原稿が確定した時点で正式にアップしたいと思います。たぶん7月25日前後です。

 ときどきツイッターでつぶやいてた気がしますが、今回の作品は[ν]-εγλ0003年夏の話で、殺人事件が起こり、セフィロス氏がそれを解決する羽目になるという話です。
 ここに、本の第一ページ目に書いてある梗概? を公開したいと思います。

自分がありとあらゆる病にかかっていると判断したセフィロス氏は(ただし女中ひざを除く)、クラウドをともなって、古代種の伝説の眠る南の島へ夏の休暇に出かけた。降り注ぐ太陽、美しい海、楽園のような島。ところが神羅軍陸軍中佐が遺体で見つかり、その息子も行方不明だという。優れた指揮官だった中佐には殺される理由が見当たらず、捜査は難航、これはと思った容疑者も当てが外れてばかり。
中佐はなぜ殺されねばならなかったか? セフィロス氏は相棒のフェア氏を巻き添えにして、いやいや調査に乗り出したのだが……。

 第一ページ目に梗概があるなんてのは、まるで某推理文庫の本みたいですが、今回は意図的にその某推理文庫にならってデザインした箇所がいくつもあります。手法は非常に原始的ですが一種の推理小説になってるんで、その気があればそのつもりでお読みいただけます。そのつもりがなくてもまったく問題はありませんが。
 ありとあらゆる病にかかっているだの女中ひざだのなんてのは、もう某小説の出だしそのものですが、そのへんもおわかりの方には笑っていただけるように作ってあります。このへん、くわしくはあとがきで。あとがきはウェブで(QRコードが本のカバーについてます)。

 こないだまでこのへんのことをツイッターでつぶやいていて、サイトにツイート表示されるのでそれでいいやと思っていたら、ツイッターの仕様変更でブラウザからログインなしでツイートを閲覧できなくなってしまったようです。こいつは参りました。わたしのツイートを見て最新状況を確認しているなどという人が何人いるかは不明ですが、少なくともゼロではないと思うので、どうしようかいま考え中です。
 といっても、ツイッターに代わるサービスがありそうでなさそうな現在、やはりブログの更新頻度を増やすよりほかに方法がないのではないかと思っています。いっそのことツイッターをやめるか、なども考えましたが、もう十年以上もお世話になっているため、やめてしまうのも寂しい気もします。イーロン・マスク氏については賛否両論あるようだが、別に彼に恨みがあるわけでもないし、そもそも外部サービスなんてものは運営の事情で変わってゆくのが宿命なのであって、いっそのこと完全ひとり用ツイッター的プログラムを作ってみれば勉強になるのではないかなどと思ったりもする(たぶんやらないけど)。

 結局、インターネット上においては最後には自サーバーを持ってるやつが勝ちます。これインターネット黎明期から変わっていない法則のひとつのような気がするので、たぶんわたしは死ぬまでサーバーとドメインを持ち続けるのだろうなと思う。ツイッターもピクシブもインスタグラムもそのほかいかなるSNSも結局自分の家ではないし、自分で作ったものでもない。インターネットの世界において自己をどこまで開示するかというほとんど永遠のテーマについては、ときには外部サービスを用い、ときには自分で作りながら、バランスを各自模索してゆくよりほかに方法がないのであって、ツイッターはその意味で適度なバランスを持つ適度な場だったのが、なにやら違う様相を見せはじめたというなら、自分でまた似たような場所を作ればいい。誰かが作ってくれるのを待っているだけでは、永久に受け身のまま、運営の方針転換のたびに右往左往する羽目になる。それではあんまりでしょう。

 わたし自身、便利だからと少しツイッターに頼りすぎたかもしれないという自戒をこめて、書き記しておきます。