セーファさまとセラフィム|ほかサイトの微調整、変更点など

 マスダです。
 最近FF7インターナショナル版をずっとやってましたが、昨夜、セーファさまのもとへ行って、無事エンディングを迎えたことをご報告します。

 その直前までエメラルドウェポンっていう化け物と戦っていたせいで(倒したぞ)、WしょうかんナイツやらWまほうアルテマやらなにやらフル装備して気合い入れて行ったら、セーファさまを瞬殺すぐに倒してしまったので、ものすごく後悔した。スーパーノヴァとか心ない天使とか、見るひまもなかった。あれにはちょっとびっくりしたというか拍子抜けしたというか忘れていた自分が悪いんだけれども、セーファさまってあんなに弱かったんだっけ? やっぱりナイツオブラウンドが強すぎてマテリアが高性能すぎるんですな。いやインタ版で追加されたウェポンが強すぎるのか。リバースセフィロスさまももうちょっと見ていたかったんだけれども、開始1ターンでお亡くなりにセーファさまに道を譲ってしまわれた。

 だけど、セーファさまが天から降臨なさるところはほんとに感無量でした。お美しい。あれが最終形態だというのがほんとにすばらしい。ブログにアヤソフィアのセフィロスさんセラフィムをご紹介したことがあったかな。アヤソフィアはイスタンブールにある現モスク、旧正教会の聖堂ですが、最初の建設がなんと360年ということで、たびたび焼失したり、イスラームのモスクとなるにあたって壁に描かれたモザイクのイコンが漆喰で塗りつぶされてしまったり、博物館になったり最近またモスクに戻ったり、まあ歴史に揉まれてきた大聖堂なのですが、そこにこんなセラフィムがいます。

アヤソフィアのセラフィム

 これ、どれくらい大きいかっていうと、これくらいです。写真に写っている男性は、トルコの文化大臣(撮影当時)だそうです。

大きさ比較

 このモザイク画は、2009年に約160年ぶりに漆喰の下から姿をあらわしたのです。正教会では、セラフィムは伝統的にこんなふうに描かれるんですね。

seraphim

seraphim

 セラフィムは複数形ですが、単数形はセラフで、ヘブライ語で「燃える」。その名の示すとおり火の天使であり天使における最高位であり、第3エノク書によると四人いることになっている。イザヤ書によると6つの翼を持つそうですが、6つの翼はちゃんとセーファさまにあるでしょう。セーファさまは天使の最高位までのぼりつめたんですね。神まであと一歩。だがその一歩は絶望的に遠い。

 降臨なさるセーファさまを見て、わたしはふとセラフィムのイコンを思い出し、「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな主サワオフ(万軍の主)」と歌い続け、神を賛美しつづけるセラフィムの描写を思い出した。ここでセーファさまとセラフィムとは、決定的にわかれてしまうことを思った。セーファさまはあくまでその先へ上昇しようとする。でもセラフィムは、神をたたえ、神に与えられた仕事をこなすことで満足している。天使とはそういう存在であって、神にたてついたり神になろうとしたり、神を超えてゆこうなどと思うのはあくまでも人間のすることです。自分は人間なのかと疑ったセフィロスさんが、いったいどれほど人間らしいことをしでかしたか、なんだかそのことを思いめぐらしたのでありました。信仰の世界では、そういうことは人間の傲慢のなせる業であると教わるけれども、わたしはそうは思わないんだよな。最近思わなくなった。人間は、神に挑むから人間なんですよ。悪魔が神に反逆するゆえに悪魔であるのと同じように。

 セーファさまを見ると、いつもセラフィムのイコンを見たくなってしまうので、ちょっとご紹介しました。

 で、めでたくプレイを一周終えたわけですけども、いま胸の中にあるものはとてもこんなとこでは書ききれないし、ちょっと整理するために読みたい本などもあるから、またの機会にするとして、以下はサイトの変更点のお知らせ。

1.デザインの変更
 ちょっと色味を変えました。バナーなども新しくしました。イメージが昔のサイトにより近くなったと思いますが、一種の原点回帰です。

2.Linkページを追加
 アーカイブとかみんなここにまとめました。
 ブックマークや同盟(!)もあります。いろいろ思うことを書いておいたので、お暇なら読んでみてください。
 個人サイト全盛期だったあのころにちょっと意図的に近づけようとしてみた。

3.Aboutページの文章を少々書き換え
 インタ版をやってみて、やっぱりこれが自分のなかでの聖典であること、この世界観と、当時の二次創作によって養われたキャラクター観や暗黙の前提なんかが自分のベースにあるのだということを再確認したので、ちょっとそのへんのことを追加しました。

 あとこのサイト名の由来、Museの曲だった。こないだ急に思い出したのよ。Blissっていう曲があって、動画のリンク貼ってあるので見てください。歌詞もとてもセフィクラ。わたしのセフィクラはいつもここから。Everything about you is how I’d wanna be.

 2001年の曲だったかな。わたしはまだ実家にいた。数年後に都会へ出てゆく運命にあることを、そのときは少しも知らなかった。20年も経ってから戻ってくるなんてことも、少しも知りはしなかったし、こんなにずっとセフィクラのことを考えているなんてことも、思いもしなかった。