こんな話は結構好きなのだ
わたしはこういう話が好き。自分で書いたのはあんまり好きくないけど、こういう流れの話が好きなんですよね。自分で書いてるものは自分の好きなものなのかなあ、ちょっと違う気がするけど、でも、少佐は結構ロマンティストで、理想主義で、すごく美しいひとだと思うの。勝手に。そういうのを、ちょっと真正面からいってみようと思って。結構、耽溺型なんだと思うんですよ、少佐も。あれこれ空想しちゃったりなんかして。でもそれは絶対に表に出さないで、全部ひっそり自分で想像して、自分で笑って終わりなの。そういう茶目っ気は少佐にもあると思うのですが、これは妄想のし過ぎだろうか。でもしつこいようだけどわたしの中では、Zシリーズの少佐とちゃんとつながっているんだぞ……!
少佐はいろいろすごいひとだし自分に厳しいひとでもあると思うので、そういうひとの鉄の意志といいますか、ある種観念的なところと紙一重のものといいますか、まあ理性的な側面ですね、それと現実って、どうしても矛盾してくるわけで、でも自分についてはその矛盾が許せなかったりするわけで、そういう厳格さというのかな、わたしはそれが結構好きなんですよ。そういう葛藤って好きなんです。葛藤がね、好きなんですよ。ひとのも自分のも、なんかもう無性に愛おしくなってしまうの。少佐のそういうところを、伯爵はよしよしってしているのかなあと思いながらこれを書いた。彼はもうちょっと、その点器用だから。器用というか、そういうものを、たくさん体験してもう微笑んでいられるというのか。伯爵がとても寛大でおとななのは、そういうところから来ているんだと思いたい。そして彼らは彼らなりのバランスがとれていると。
なにを云いたいのかって? 少佐と伯爵って、いいカップルですねー、と云いたい。結局そこです、すみません(笑)